おこめん焼物語

おこめん焼の物語を語るとき、私はいつも香織さんのことを思い出します。

るつこさんが繋いでくれたご縁。

お好み焼が大好き。そう言ってくださっていた香織さんから、ある日、丁寧なメールをいただきました。

「実は、小麦を控えているの」

そして、

「お好み焼屋さんの京子さんにこんなことを言うのは、本当に申し訳ないのだけれど」

そんなお気持ちも添えられていました。

私はその言葉が、ずっと心に残っていました。

あの日、香織さんに出会わなければ。

そして、あの心の言葉を聞かなければ。

私たちはおこめんと出会うことも、米粉でお好み焼を焼こうと思うこともなかったかもしれません。

るつこさんと香織さんには、何度もご試食いただきました。

「もう少しこうかな」

「こっちの方が好きかも」

そんな言葉を重ねながら、おこめん焼は少しずつ形になっていきました。

商品は厨房や工場だけで生まれるものではなく、人との出会いの中から生まれることもあるのだと、この一枚を焼くたびに思います。

おこめん焼は、お米から生まれたお好み焼。

でも本当は、

大切な人との出会いから生まれた一枚なのかもしれません🌾